日本であまり知られていない海外の建築家2 カイヤ&ヘイッキ・シレン
今回もレヴェレンツと同様北欧から建築家を選んだ。おそらくこの建築家はレヴェレンツよりも認知度は低いだろう。日本でこの2人の建築家を特集した書籍はほとんどない。フィンランドの建築家と言えば建築を志す者ならだれもが知っているアルヴァ・アアルトであるが、そのアアルトの名前を持つアアルト大学にこの建築家の代表作が「オタニエミチャペル」ある。記事に載せてある写真は実際に行った時の写真を使用している。
カイヤ&ヘイッキ・シレン
夫婦で建築家の二人が1948年に設立した事務所である。ヘイッキは建築家である父親のもとで学んでいる。彼らの建築にはアアルトやミースの影響が強くみてとれる。
特に彼らの代表作のオタニエミチャペルは世界中の建築家に影響を与えており、日本の安藤忠雄の水の教会もここからインスピレーションを得ている。
水の教会 安藤忠雄
カイヤ・シレン Kaija Siren (1920 - 2001)
フィンランドの建築家
Helsinki University of Technology (現アアルト大学)を1947年に卒業
ヘイッキ・シレン Heikki Siren (1918 - 2013)
フィンランドの建築家
Helsinki University of Technology (現アアルト大学)を1946年に卒業
作品
- 1954-57 オタニエミチャペル Otaniemi Chapel
- 1969 House in Lingonsö
書籍
- Kaija+Heikki Siren Arkkitehdit - Arkitekter
- SIREN: HEIKKI & KAIJA SIREN. CAPILLA DE OTANIEMI [MINISTERIO DE VIVIENDA]
- SD7510 [鹿島出版会]